メラノキシロンアカシア:ブラックウッド (葉の変化が面白い)
宇治植物公園でほのかな芳香が流れていました。 メラノキシロンアカシア:acacia melanoxylon (マメ科アカシア属)です。 オーストラリア原産、高さ30mほどになる常緑高木で、春咲く淡黄色の花には芳香がります。 この木の特徴は葉の形に変化があることです。...
View Articleヤドリギ:寄生木(花が咲いています)
珍しく桜の木に低くついているヤドリギ:寄生木(ヤドリギ科ヤドリギ属)が花をつけていました。 ふつう寄生木は高い木についていることが多くて、まぢかに花を見るのは初めてでした。 落葉広葉樹に寄生する常緑の小低木で、枝は緑色で丸く、ふつう二股分岐を繰り返して丸まった樹形をつくります。対生する葉は長さ3~6cmの倒披針形で厚みがあります。...
View Articleシデコブシ:四手辛夷(限られる自生地)
宇治市植物公園でシデコブシ:四手(幣)辛夷(モクレン科モクレン属)が咲いていました。 庭や公園によく植えられていますが、自生としては愛知県、岐阜県、三重県の限られた地域に分布する落葉小高木で、自生個体群は絶滅危惧II類に指定されています。 12〜18個ある花びらを神事に使う四手(幣)に見立ててこの名があり、ヒメコブシの別名もあります。...
View Articleニオイスミレ:匂い菫(匂いが売り物)
スミレの仲間は、可憐な姿から香りもさこそと想像しがちですが、日本に自生するスミレではニオイタチツボスミレというのがあって、花にかすかな芳香があることになっているくらいで、基本的にはスミレの花には香りはないみたいです。 植物園に咲いていたスミレにニオイスミレ:匂い菫(スミレ科スミレ属)の表示がありました。学名もずばり Viola odorata です。...
View Articleアオイスミレ:葵菫(フタバアオイに似る葉)
小塩山のカタクリが満開と聞いて登ってきました。午前早くなら晴れというので朝早く出かけましたが、あいにく3月下旬並みという寒さで山上は僅かに5度C、カタクリは陽射しだけではなく、気温も10度C位ないと咲かないそうで、うつむいたまま寒い風に震えるカタクリを見ていました。 他に何かないかと見渡すと、ところどころにアオイスミレ:葵菫(スミレ科スミレ属)の花が僅かに咲き残っていました。...
View Articleミヤコアオイ:都葵(カタクリは復活したが・・・)
カタクリ咲く洛西小塩山のところどころにミヤコアオイ:都葵(ウマノスズクサ科カンアオイ属が特徴ある花をつけていました。 本州近畿地方以西(島根県まで)、四国西部に分布する常緑の多年草で、葉の長さは6~8?、基部は心形で、両側片が耳状に左右に張だすことがあります。表面に雲紋が出やすく、短毛が散生します。 花は淡紫褐色で直径2cmほど、萼筒の入り口がぎゅっとくびれているのが特徴です。...
View Articleムユウジュ:無憂樹(釈迦誕生の木)
4月8日の釈迦誕生日の花祭りは終わりましたが、植物園の温室で、釈迦誕生のとき咲いていたといわれるムユウジュ:無憂樹(マメ科サラカ属)が花咲いていました。 釈迦が悟りを開いたというインドボダイジュ(クワ科)、釈迦が入滅したところにあったサラソウジュ(フタバガキ科)とともに仏教三大聖樹(仏教三霊樹)のひとつに数えられています。 花色は黄色 -...
View Articleハナニラ:花韮(手間いらずだが殖えて困ることも)
この時季、公園や庭だけではなくどうかすると道端や堤防、河川敷などいたるところに咲いているのがハナニラ:花韮(ユリ科イフェイオン属)です。 6枚の花弁が星のように付く白または紫系の花です。 葉や茎にニラやネギのような香りがあるのでこの名があります。...
View Articleミヤマシキミ:深山樒(花と実を同時に見る)
カタクリの小塩山への道すがら、ミヤマシキミ:深山樒(ミカン科ミヤマシキミ属)の花が咲いていると思ったら、すぐそばにまだ赤い実をつけている株もありました。 厚くて光沢ある葉がモクレン科のシキミに似ているところからこの名があります。葉や実にアルカロイドをふくみ、食べると中毒を起こすというのもシキミに似ています。春先まで実が残っているのは、あまり鳥などに好まれていないのかもしれません、...
View Articleクマシデ:熊四手(垂れ下がる花穂と果穂)
クマシデ:熊四手(カバノキ科クマシデ属)の新芽が伸びだし、花穂を垂れ下げています。 山地の谷あいなどやや湿ったところに生える落葉高木で高さは15mくらいになります。 同属の中で20~24対と最も多い側脈をもつクマシデの特徴は、この若い芽でも明瞭に見取れます。 雌雄同株で、雄花(写真)と雌花が別々の穂につき、どちらも垂れ下がります。雄花穂は長さ長さ3〜5cmで雌花穂より大きくなります。...
View Articleヤマモモ:山桃・楊梅(目立たない雌花)
雄花 雌花 近くの公園に数本のヤマモモ:山桃・楊梅(ヤマモモ科ヤマモモ属)があり、初夏半数ほどの雌株に赤い実が枝いっぱいにつきます。誰が見ることもなくいたずらに地面に落ちて、通る人の迷惑になるばかりです。どうせ落ちるならと思って、雨で洗われた日に摘み取って果実酒にしたりしています。 もともと暖地の常緑林内に生える常緑高木で、庭木、公園、街路樹などにもよく使われています。...
View Articleユズリハ:譲葉(残存する古い形の花)
ユズリハ:譲葉は新しい葉が成長して古い葉が譲って落ちるので、この名があり、“代々譲る”が目出度いとして古くからこの葉を正月の飾り物に使う風習があります。 正月に1枚か2枚の葉をお金を出して買わずともと、山で掘り出した幼苗を庭に植えて置いたら胸の高さぐらいに成長し花を付けだしました。 ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木で、高さ6m内外、若枝と葉柄は赤みを帯びます。...
View Articleシデコブシ:四手辛夷(限られる自生地)
宇治市植物公園でシデコブシ:四手(幣)辛夷(モクレン科モクレン属)が咲いていました。 庭や公園によく植えられていますが、自生としては愛知県、岐阜県、三重県の限られた地域に分布する落葉小高木で、自生個体群は絶滅危惧II類に指定されています。 12~18個ある花びらを神事に使う四手(幣)に見立ててこの名があり、ヒメコブシの別名もあります。...
View Articleニオイスミレ:匂い菫(匂いが売り物)
スミレの仲間は、可憐な姿から香りもさこそと想像しがちですが、日本に自生するスミレではニオイタチツボスミレというのがあって、花にかすかな芳香があることになっているくらいで、基本的にはスミレの花には香りはないみたいです。 植物園に咲いていたスミレにニオイスミレ:匂い菫(スミレ科スミレ属)の表示がありました。学名もずばり Viola odorata です。...
View Articleアオイスミレ:葵菫(フタバアオイに似る葉)
小塩山のカタクリが満開と聞いて登ってきました。午前早くなら晴れというので朝早く出かけましたが、あいにく3月下旬並みという寒さで山上は僅かに5度C、カタクリは陽射しだけではなく、気温も10度C位ないと咲かないそうで、うつむいたまま寒い風に震えるカタクリを見ていました。 他に何かないかと見渡すと、ところどころにアオイスミレ:葵菫(スミレ科スミレ属)の花が僅かに咲き残っていました。...
View Articleミヤコアオイ:都葵(カタクリは復活したが・・・)
カタクリ咲く洛西小塩山のところどころにミヤコアオイ:都葵(ウマノスズクサ科カンアオイ属が特徴ある花をつけていました。 本州近畿地方以西(島根県まで)、四国西部に分布する常緑の多年草で、葉の長さは6~8㎝、基部は心形で、両側片が耳状に左右に張だすことがあります。表面に雲紋が出やすく、短毛が散生します。 花は淡紫褐色で直径2cmほど、萼筒の入り口がぎゅっとくびれているのが特徴です。...
View Articleムユウジュ:無憂樹(釈迦誕生の木)
4月8日の釈迦誕生日の花祭りは終わりましたが、植物園の温室で、釈迦誕生のとき咲いていたといわれるムユウジュ:無憂樹(マメ科サラカ属)が花咲いていました。 釈迦が悟りを開いたというインドボダイジュ(クワ科)、釈迦が入滅したところにあったサラソウジュ(フタバガキ科)とともに仏教三大聖樹(仏教三霊樹)のひとつに数えられています。 花色は黄色 -...
View Articleハナニラ:花韮(手間いらずだが殖えて困ることも)
この時季、公園や庭だけではなくどうかすると道端や堤防、河川敷などいたるところに咲いているのがハナニラ:花韮(ユリ科イフェイオン属)です。 6枚の花弁が星のように付く白または紫系の花です。 葉や茎にニラやネギのような香りがあるのでこの名があります。...
View Articleミヤマシキミ:深山樒(花と実を同時に見る)
カタクリの小塩山への道すがら、ミヤマシキミ:深山樒(ミカン科ミヤマシキミ属)の花が咲いていると思ったら、すぐそばにまだ赤い実をつけている株もありました。 厚くて光沢ある葉がモクレン科のシキミに似ているところからこの名があります。葉や実にアルカロイドをふくみ、食べると中毒を起こすというのもシキミに似ています。春先まで実が残っているのは、あまり鳥などに好まれていないのかもしれません、...
View Articleクマシデ:熊四手(垂れ下がる花穂と果穂)
クマシデ:熊四手(カバノキ科クマシデ属)の新芽が伸びだし、花穂を垂れ下げています。 山地の谷あいなどやや湿ったところに生える落葉高木で高さは15mくらいになります。 同属の中で20~24対と最も多い側脈をもつクマシデの特徴は、この若い芽でも明瞭に見取れます。 雌雄同株で、雄花(写真)と雌花が別々の穂につき、どちらも垂れ下がります。雄花穂は長さ長さ3~5cmで雌花穂より大きくなります。...
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