カタクリ咲く洛西小塩山のところどころにミヤコアオイ:都葵(ウマノスズクサ科カンアオイ属が特徴ある花をつけていました。
本州近畿地方以西(島根県まで)、四国西部に分布する常緑の多年草で、葉の長さは6~8?、基部は心形で、両側片が耳状に左右に張だすことがあります。表面に雲紋が出やすく、短毛が散生します。
花は淡紫褐色で直径2cmほど、萼筒の入り口がぎゅっとくびれているのが特徴です。
カンアオイ類は、ギフチョウの食草となるので知られていますが、最近自生地が激減しつつあり、その結果を受けて、これを食草とするギフチョウも減少し、いまでは絶滅危惧種?類に分類されています。
小塩山では、ボランティアグループの活動によってカタクリ自生地の復元が進んでいますが、カタクリの有力な送粉者であるギフチョウのためにも、近辺の森でのミヤコアオイなどの食草も十分に復活してほしいものです。