戸隠森林植物園の遊歩道で、上向きに白い花をつけた木を見かけました。
この辺に多いオオカメノキか何かと思いましたが少し様子が違います。何よりも三つに切れ込んでいる葉が気になります。
どうやら北海道、本州では中部地方以北の内陸部や日本海側の湿潤なところに多く、関東地方以西には分布しないというカンボク:肝木(スイカズラ科ガマズミ属)のようです。
高さは2~7mの落葉低木~小高木で、葉は対生し、長さ5~12?で、中ほどまで3つに切れ込み、中央の裂片が長く、ふちには粗い鋸歯があります。
5〜7月、直径10?ほどの花穂の中心部に小さな両性花が多数集まり、そのまわりを白い装飾花が取り巻きます。装飾花は直径2?ほど、果実は9~10月に赤く熟します。
和名は肝木と慣用されていますが、意味は不明だそうです。