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Channel: 新・むかごの日記
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ヒサカキ:姫榊(複雑な雌雄関係)     

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早春の山道を歩いていると、どこからか少し嫌な感じの強い香気が流れてきます。
ヒサカキ(ツバキ科ヒサカキ属)は、やや乾いた山地の林内に生える常緑小高木で、その匂いから都市ガスを連想させて、“大阪瓦斯の木”などという人もいます。
雌雄別株で、3〜4月葉脇に鐘形〜壺形の花を1〜3個下向きに束生し、雌花の方が小さく、花弁は黄白色で5個、基部は僅かに合着します。雌花では雌蕊は1個です。雄株が先に咲き始め、雄花には雄蕊が12〜15個ありますが、雌蕊は退化しています。
雌雄別株となっていますが、実際には少々込み入っていて、牧野博士はこう言っています。「晩春には雄株、雌株、両性株ともに咲きそろう。両性個体には一癖あり、同一個体には雄花、雌花、両性花が咲くが、両性花には雄、雌の機能を揃えた両性花と、形は両性花でも機能は雌花という花が存在する。この“偽りの両性花”は発芽力がない花粉を持つ。さらにサクラまであって雄花の一部には花粉を持たない”見かけだけの雄花“まである。」
関西ではビシャコなどといわれて仏花とされ、サカキの少ない東北、北海道などではサカキの代わりに神様に供えられるというこのヒサカキ、少々複雑な雌雄関係を持っているようです。
いくつか写真を撮ってみましたが、この関係を十分に説明するには至っていません。

雌株

両性株?

雄株

薄紫色の雄花

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