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Channel: 新・むかごの日記
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ラッパイチョウ:喇叭銀杏(古代の植物の名残り)

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秋になれば、奈良東大寺の裏大仏池のほとりに散り敷くイチョウに遊ぶ鹿は、カメラマンの人気の撮影対象です。
何本かあるここのイチョウ(イチョウ科イチョウ属)の1本の根元を探すと葉の縁がくっついてラッパ状にクルリと巻とまいた葉がいくつか見つかりました。ラッパイチョウです。
中生代(約2億5千万年~6千万年前)の生き残りといわれるイチョウは、裸子植物で1属1種、精子で繁殖すること、幹や茎から乳柱(気根状)を下垂すること、葉の切れ込みの変化が多く、まれに奇形的に葉に種子がつくオハツキイチョウや、このようなラッパイチョウが生じるなど、古い植物としてのいくつかの特徴を持っています。
ラッパイチョウはどの木でも生じるものではありませんが、特定の株それも根元を探すと案外簡単に見つけることができました。
どうして根元に多いのか不思議に思っていたら、誰かが、ラッパイチョウはその形状から風に乗って飛ばされずに、そのまますとんと落ちるので根元に多く散っているのではないか、といったのでなるほどと納得しました。

大仏池の秋

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