古事記によると、大国主の神が出雲にいるとき「波の穂より、天乃蘿藦(かがみ)の船に乗りて、ひむし(蛾)の皮を打ち剥ぎに剥ぎて衣服にし、帰(より)り来る神あり」と少名毘古那の神の登場を記述しています。
蘿藦(かがみ)は今でいうガガイモ:蘿藦・鏡芋(ガガイモ科ガガイモ属)のことで、神様がガガイモの果皮を船にして、海の彼方より渡ってきたというのです。
その神は名前を聞いても答えず、誰も知らないという中で、ヒキガエルがクエ彦が知っているはずというので聞いてみると、少名彦那命と知れます。このクエ彦というのが今でいう山田の案山子ということになっており、少名彦那は稲作文化の伝来者であることを示唆しているのではないかという説があります。
ガガイモの果実は長さ10?ほどもあり、熟すと割れて、中から長い絹のような毛のある種子が風に乗って飛び散る仕掛けになっています。
ガガイモの種子に生える毛は、種子の先端から出ていて、珠孔(花粉管が入るところ)付近の種皮が変化してできたことが分かります。種髪といわれるこの長い毛とともに種子の形も扁平で風散布に適したものになっています。
少名彦那が載ってきたというガガイモの船とはどんなものかと、夏に見つけておいた果実を見にゆきましたが、まだ未熟でしたので、失礼して少し割ってみました。どうやら、少名彦那命が渡来した時期は冬だったようです。
蘿藦(かがみ)は今でいうガガイモ:蘿藦・鏡芋(ガガイモ科ガガイモ属)のことで、神様がガガイモの果皮を船にして、海の彼方より渡ってきたというのです。
その神は名前を聞いても答えず、誰も知らないという中で、ヒキガエルがクエ彦が知っているはずというので聞いてみると、少名彦那命と知れます。このクエ彦というのが今でいう山田の案山子ということになっており、少名彦那は稲作文化の伝来者であることを示唆しているのではないかという説があります。
ガガイモの果実は長さ10?ほどもあり、熟すと割れて、中から長い絹のような毛のある種子が風に乗って飛び散る仕掛けになっています。
ガガイモの種子に生える毛は、種子の先端から出ていて、珠孔(花粉管が入るところ)付近の種皮が変化してできたことが分かります。種髪といわれるこの長い毛とともに種子の形も扁平で風散布に適したものになっています。
少名彦那が載ってきたというガガイモの船とはどんなものかと、夏に見つけておいた果実を見にゆきましたが、まだ未熟でしたので、失礼して少し割ってみました。どうやら、少名彦那命が渡来した時期は冬だったようです。