白い5枚の花弁が不ぞろいで、下の2枚が長いため全体の花の形が「大」の字に見えるのでその名があるダイモンジソウは、各地の低山から高山までの湿った岩の割れ目などに生える多年草で、分布域が広いため変異の幅も大きく、様々な園芸種もつくられています。
八方尾根に咲いていたのはミヤマダイモンジソウ:深山大文字草(ヒキノシタ科ユキノシタ属)で、中部地方以北と北海道の高山帯の岩隙や斜面の草地に生え、高さ15~25cm、茎は根茎から2~5本がほぼ直立し、ほとんど毛はありません。葉は腎円形で大きさは2~3cm、花は茎の上部に5~10個がまばらにつきます。
ダイモンジソウより小形といいますが、区別は難しいようです。八方尾根に咲いているからミヤマかと思いながら歩いていると、ちゃんとそのように名札がついているのに出会いました。