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Channel: 新・むかごの日記
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トリアシショウマ:鳥足升麻(いろいろあるショウマ)

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8月上旬、湖北山門水源の森の探索路沿いに生えているトリアシショウマ:鳥足升麻(ユキノシタ科チダケサシ属)の多くは花が終わっている中で、少し貧弱ですが一本だけ残り花が見つかりました。
芽生えすぐの姿が鳥の足に似ているところからこの名があるトリアシショウマは、山地~亜高山の林の下や草地などに生える多年草で、高さは40~100cm、葉は3回3出複葉で長い柄があります。
少葉は長さ5〜12cmの卵形で、先端は尾状に鋭くとがり、基部はふつうハート形になり先端の小葉が最も大きくなります。
7〜8月茎の先に白い小さな花が円錐形にびっしりとつきます。花序はよく枝分かれします。
ところでショウマの名は、サラシナショウマの根茎が基本になる漢方薬の升麻からきていますが、ショウマの名がつく植物には、このトリアシショウマやアカショウマなどのユキノシタ科チダケサシ属、サラシナショウマ、イヌショウマ、オオバショウマなどのキンポウゲ科サラシナショウマ属、ヤマブキショウマなどのバラ科とわかれており、同じショウマの名がついていても異なるグループがある例です。
園芸店でおなじみのアスチルベはユキノシタ科の日本原産のアワモリショウマとチダケサシの一種である中国原産のオオチダケサシを交配させてヨーロッパで園芸用に創作された花が里帰りしたものとされています。ちなみに学名でAstilbeはユキノシタ科チダケサシ属のことです。

ヘビウリ:蛇瓜(ヘビはカラスの仲間でした)

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友人からヘビウリだともらった3粒の種を、日覆いにでもとプランターに蒔き、西側においたままあまり気にもしていませんでしたが、ある朝花弁の先がレース状になった白い花を見つけてあわてて調べました。
ヘビウリ:蛇瓜はウリ科カラスウリ属で、やはりカラスウリの仲間でした。
インド原産で明治時代に渡来し、葉に毛が密生するのでケカラスウリ:毛烏瓜の別名があるそうです。
名のとおり細長くくねった形の果実が面白く多くは観賞用として利用されていますが、ヘチマなどと同様に、若い果実は浅漬けや炒めものにして食べることもできるとあります。
カラスウリは雌雄異株なので、この3株だけのヘビウリで結実するのかどうか気になりましたが、こちらは雌雄同株だそうで安心しました。
何気なく蒔いたヘビウリですが、がぜん関心が高まっています。

キレンゲショウマ:黄蓮華升麻(剣山の花?"天涯の花"を剣山に見る) 

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昨日、宮尾登美子の小説”天涯の花“で一躍知られるようになったキレンゲショウマ:黄蓮華升麻(ユキノシタ科キレンゲショウマ属)を見に行ってきました。
15年ほど前、5月の連休に剣山に登った時はこの小説はまだ世に出ていなく、植物に関心もない時だったので、この花の名前を知る由もありませんでした。
植物に関心を持ち始めて以来一度は見ておかねばとの思いが募り、今では日帰りが可能になったバスツアーに参加しました。
剣山(1955m)の頂上へ登ったあと、下山途中から登山道を離れて、昔からの行場となっている岩場に下ります。自生地のキレンゲショウマの花は、少し前の小雨に濡れて鮮やかな黄色に光っていました。
キレンゲショウマは、奥多摩御嶽神社付近に生えるキンポウゲ科のレンゲショウマ(08年9月6日記事)に似て花が黄色なのでこの名があるユキノシタ科の大形多年草で、西日本の石灰岩帯の特産で、やや湿った林下や傾斜地に生え、高さは60~120cm、茎は分岐せず、葉は対生し、掌状で径12~15cm、長い柄があります。
夏、茎の頂部から花柄をだし5弁の鐘形の美しい黄色花を下向きにつけます。雄蕊15本、雌蕊の花柱は3〜4本あります。
この群生地は平成12年世界的な希産植物として天然記念物に指定されました。
学名もKirengesyomaと独立の属として扱われるキレンゲショウマは、決して華やかな花とはいえませんが、厳しい岩場に咲くその姿は、捨て子という幸薄く生まれた“天涯の花”の主人公珠子が、自らの手で幸せをつかんでゆく姿に重なって見えてきました。
(剣山の山行き記は”むかごの高槻”でも取り上げています)

シコクフウロ:四国風露(剣山の花?) 

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剣山のいたるところに咲いていたのがシコクフウロ:四国風露(フウロソウ科フウロソウ属)です。
別名イヨフウロ:伊予風露で四国特産のように思えますが、本州中部地方以西、四国、九州の深山に生える多年草で、和名は初め四国産の標本に基づいたものとされます。
花は夏、2花からなり径3cmくらい、花弁は濃紅紫色の脈が目立ち、花弁の先が3裂するものと、しないものがあります。

コモノギク:菰野菊(剣山の花?)

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剣山山頂近くに咲いていたのがコモノギク:菰野菊(キク科シオン属)です。
本州近畿地方および四国の山地の日当たりのよい露出地に生える多年草で、根茎は短く、根生葉は束生しその先端は高さ10~20cmの花茎として伸びて、頂きに少数の青紫色の頭花が散房状に集まります。
花は盛夏から秋、径3cm内外の頭花を開きます。
三重県菰野町で1887年に発見されたのでこの名前があり、菰野町のシンボルの花となっています。

タカネオトギリ:高嶺弟切(剣山の花?)

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剣山の登山道沿いのあちこちに咲いていたのがタカネオトギリ:高嶺弟切(オトギリソウ科オトギリソウ属)です。
山地の草原に生える多年草で、茎は叢生し高さ10~30cm、葉は狭長楕円形で長さ1~2.5cm。おおくは腺点がなく、まれに明点や黒点があります。
花期は7~8月、花弁はゆがんだ長楕円形で長さ約1cm、明線が入り縁には黒点が少しあります。花弁の先には微細な鋸歯があります。
葉が細長く、その割に花が大きいのがタカネオトギリの特徴です。

ミヤマアキノキリンソウ:深山秋の麒麟草(剣山の花?) 

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剣山の頂上付近、笹原の中の遊歩道脇にミヤマアキノキリンソウ:深山秋の麒麟草(キク科アキノキリンソウ属)が咲いていました。
亜高山帯~高山帯の草地や礫地に生える多年草で、高さは15~30?、根生葉はロゼット状で、翼のある長い葉柄があります。
頭花は散房状多数集まってつき、黄色で直径1.2~1.5cm、舌状花は雌花で、筒状花は両性花、そう果は無毛またはわずかに短毛があります。
平地でよく見かけるアキノキリンソウとは別亜種とされており、コガネギクの別名があります。

ハガクレツリフネ:葉隠釣舟(剣山の花?) 

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剣山のリフト乗り場の付近にハガクレツリフネ:葉隠釣舟(ツリフンソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました。
“武士道とは死ぬことと見つけたり”で知られる「葉隠」は、江戸時代中期肥前国佐賀鍋島藩藩士・山本常朝が武士としての心得について述べたことを記録した書物ですが、植物のハガクレは単に花が葉の陰に隠れるように咲くという意味です。
山地の水辺や林内に生える高さ30〜80cmの一年草で、葉は互生し、長さ4〜15cmの菱状楕円形で鋸歯がありツリフネソウに似ていますが、両面脈上に白色の縮れ毛が多いことが異なります。
花序は葉脇から垂れ下がり、花は淡い紅紫色で濃い斑点があります。距は内側に曲がりますがツリフネソウのように巻き込みません。

オオタカネバラ:大高嶺薔薇(晩夏の花・五竜アルプス平?)

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連日の猛暑日ですっかりだらけてしまった心身をスッキリさせようと、急に思い立って白馬周辺のトレッキングツアーに参加しました。一つにはこの7月初めに見た花たちが今はどうなっているのか興味もあったからです。
大阪に負けないほど暑いという信州ですが、おかげで季節外れの花が見えたりしてそれなりに面白い旅となりました。
最初の立ち寄り地は、白馬五竜高山植物園です。テレキャビンに乗って一気に1500m登ると眼前に、アルプス平小遠見山から五竜岳への登山口にもなっている自然の山腹を利用した高山植物園がひろがります。人工的な植物園とはいうものの、高度、周囲の環境、広さなどに恵まれ、この地に自生する植物も多く、充分に楽しめるものとなっています
中でも目を引いたのがオオタカネバラ:大高嶺薔薇(バラ科バラ属)です。
淡紅色の本州中部地方以北・北海道の亜高山帯~高山帯の草地や瓦礫地に生える落葉低木でよく分枝して高さ0.5~1.5mになり、枝には細い刺があります。奇数羽状複葉で少葉は2~3対あり卵状長楕円形で先はやや尖ります。
花は6~8月、枝先に1個ずつつき、淡紅色で直径3~4cm、ほのかに甘い香りがします。
変種のタカネバラは、小葉が3~4対と多く、葉の先は丸く、花色はオオタカネバラより少し濃く、枝先に1~2個付くなどの違いがあります。

カライトソウ:唐糸草(晩夏の花・五竜アルプス平?)

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白馬五竜高山植物園を紫紅色に染めているのがカライトソウ:唐糸草(バラ科ワレモコウ属)です。
亜高山から高山にかけて湿り気のある草原に生える多年草で、草の高さは30~100cm、葉は奇数羽状複葉で4~6対の小葉があります。
夏、茎の先に長さ5~10cmの細長い円柱形の花穂が垂れ下がってつきます。花は先端部から咲き進み、花弁がなくて花の外に飛び出た紅紫色の雄蕊がよく目立ちます。
唐糸とは中国から渡来した美しい絹のことで、美しい花糸をこれになぞらえたものです
カライトソウは今回のツアーで栂池や八方尾根にも咲いていましたが、人工栽培とはいえこれだけまとまって咲いていると、高山植物とはいえ豪華なものでした。
高山植物にしては性質が強いのか、10年以上もわが庭でさいていたカライトソウが去年ぐらいから姿を消しました。やはり野に置けでしょうか。

クロマメノキ:黒豆の木(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)

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クロマメノキ:黒豆の木(ツツジ科属)が、名のとおり黒い実をつけています。
北海道と本州中部地方以北の亜高山帯〜高山帯の高層湿原、砂礫地、樹林の林縁などに生える落葉低木で、高さは30〜80cm、幹は太いものは直径2cmにもなり、よく分枝します。
花は初夏、白色または淡紅色で、花冠の長さ約1cm、幅7~8mmの筒状壺形で、前年枝の先に数個つきます。
液果は直径約1cmの球形または楕円形で、先端に萼片が残ります。熟すと藍黒色になって白い粉をかぶります。
甘酸っぱく生で食べるほかジャムや果実酒などにも利用されます。
美味しそうなこの実、思わず口にしたくなりましたが、自然を愛する身、ぐっと辛抱しました。

シロタマノキ:白玉の木(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)

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クロマメノキに対するシロタマノキ:白玉の木(ツツジ科シラタマノキ属)は、花後に萼が肥大して、さく果を包み白い球形になるのでこの名があります。アカモノに対してシロモノの名もあります。
本州の中部地方以北、大山、三瓶山、北海道の亜高山帯~高山帯の草地や林縁に生える常小低木で、地下茎から枝を斜上して高さ10~30cmになります。
葉は互生で厚く無毛、皮質で光沢があります。
夏、上部の葉脇に白い花が1~6個つき、花冠は長さ約6mmの卵球形~卵状壺形で浅く5裂します。
果実をつぶすとサロメチールの匂いがするといいます。

ツルコケモモ:蔓苔桃(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)

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ツルコケモモ:蔓苔桃(ツツジ科ツルコケモモ属)の果実が色づき始めていました。
亜高山〜高山の湿原に生える常緑小低木で、茎は針金のように細く、ミズゴケのなかをはって分枝します。高さは5~20cm、葉は互生し、長さ1cmの楕円形です。7~8月枝先に淡紅色の花をつけます。長さ1cmほどの花は開くと4個の花弁がクルリとそり返り、ごく小さいカタクリの花のようになります。
秋に赤く熟す果実は全体の姿のわりには大きく直径約1cmの球形になります。
液果は生食のほか、ジャム、シロップ、酒、菓子などに利用されます。

アサマフウロ:浅間風露(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)9月7日

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フウロソウの仲間で花が大きく色も濃いのがアサマフウロ:浅間風露(フウロソウ科フウロソウ属)です。浅間山麓に多く産するのでこの名があります。
湿った草地に生える高さ50~80cmの多年草で、茎、葉、葉柄、花柄に下向きの圧毛があります。
葉は幅3〜10cm、掌状に深裂し、裂片はさらに細裂します。
8~9月に咲く花は濃紅紫色で、細長い花柄に2花をつけます。

エンビセンノウ:燕尾仙翁(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)

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エンビセンノウ:燕尾仙翁(ナデシコ科センノウ属)は、山地の湿地にまれに生え、ときには庭園植栽される多年草で高さは40~80cm、葉は披針形で長さ3~7cm、基部は茎を抱きます。
7~8月、茎頂に紅橙色の花を開き、5個の花弁の先端は細かく裂けます。
和名の燕尾仙翁は花弁の分裂した形をツバメのしっぽに見立てたもので、ほかにも多くあるセンノウ:仙翁の名は元は京都山城仙翁寺に伝わったセンノウからきているといいます。

シナノナデシコ:信濃撫子(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)9月9日

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別名ミヤマナデシコともいわれるシナノナデシコ:信濃撫子(ナデシコ科ネデシコ属)は本州中部地方の高原に生える多年草で、信濃地方に多いのでこの名があります。
高さは20~40cm茎には鈍い稜があり、節部はふくれます。互生する葉は長さ5~8?、基部では2葉が連合し短い鞘になります。
7~8月茎頂に紅紫色の花を多数つけます。花は直径約3cmで花弁は5個、広倒卵状で先はあまり細裂しません。

センジュガンピ:千手岩菲(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)

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センジュガンピ:千手岩菲(ナダシコ科センノウ属)は、花が中国のガンピに似て、栃木県日光千手ケ浜で発見されたのでこの名があります。
本州中部地方以北の深山に生える多年草で、茎は束生し、高さ40cmくらいになります。
7~8月、茎頂に直径約2cmの白い花を開きます。
花弁は5個、先は浅く切れ込み、細長い鱗片があります。
夕方近い光の中でセンジュガンピの純白の花が浮かんで見えていました。

ヤマハハコ:山母子(晩夏の花と実・五竜アルプス平?)

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ヤマハハコ:山母子(キク科ヤマハハコ属)は山地~亜高山の日当たりのよい乾いた草地や礫地に生える
多年草で高さは30〜70cm、茎や葉の裏面は綿毛に覆われています。
互生する葉は茎の下部の葉は長さ約10cm表面は光沢があり3本の脈が目立ちます。
8~9月、茎の先に頭花が集まってつき、白い花弁のように見えるのは総苞片で、カサカサした感じになります。
東日本に見られるヤマハハコに対し、西日本に多いのがホソバノヤマハハコで、葉が細くて表面に薄く綿毛があるというのですが、(07年11月5日記事)別々に見たのでは区別しにくい感じです。

シラネアオイ:白根葵(晩夏の花と実・栂池自然園?)

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8月31日、7月初めに行った栂池自然園を再度訪れたのは、あの時の花が今どうなっているのかに興味があったことが一つの理由でした。
7月17日の記事のシラネアオイ:白根葵(キンポウゲ科シラネアオイ属)もそんな花でした。花の記事はこうなっています。「日光白根山に多く産して花がタチアオイに似ているところからこの名があるは、本州中部地方以北、北海道の低山帯から亜高山帯に林内の肥沃な木陰に生える多年草で、地下に横たわる根茎から茎をたて、モミジ葉のような2枚の葉を互生し、高さは約20cm、花後は40cmほどになります。6月~7月ごろ、通常1個まれに2個、淡菫色の美しい花をつけます。花弁と見えるのは4枚の萼片です。
このシラネアオイ属は全世界に日本のシラネアオイがただ1種あるのみで、このことは全世界に誇るべき高山植物として諸外国にもよく知られています。
この名花も年々数が減っているといわれるのは淋しい限りです。」
そのシラネアオイの果実は花の美しさからはちょっと思いがけない形でした。果実は方形の袋状で、内側で合着します。甘い汁でも出すのかカメムシのような虫が取りついていました。

キヌガサソウ:絹笠草(晩夏の花と実・栂池自然園?)

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昨日のシラネアオイもそうでしたが、キヌガサソウ:絹笠草(ユリ科キヌガサソウ属)も、どんな実がなっているのか気になっていた花でした。7月11日の花の記事は、「熟すと暗紫色になる液果は香りがよく甘くて美味しいとは知りませんでした。」で終わっています。
8月末のキヌガサソウは、2ケ月前白色だった外花被片が、紅紫色を経て淡緑色に変色し、雄蕊?は茶色に縮れています。先端に8個の花柱が残存する果実は緑色で、まだ未熟ですが8個の稜がはっきり出ています。
黒紫色になり、香りがよく、甘くて美味しいというキヌガサソウの熟した姿に会えませんでしたが、なんとなく想像できる気がしていました。(8月31日撮影)
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