ツルウメモドキ:蔓梅擬(ニシキギ科ツルウメモドキ属)の花が咲いています。
南千島から日本全土、朝鮮、中国の山野に分布するつる性の落葉高木で、茎は左巻きで長く延び、他物に絡みつき相当高いところまで上ります。
雌雄異株で、5〜6月緑色の花をつけます。花は5数性で、花盤が発達し、雄しべは花盤上につき、雌しべは1個で花柱は3裂し、宿存します。(写真は雌花)
花は地味で目立ちませんが、秋、径7mmほどのさく果となり、黄色く熟し、果皮が割れると赤い仮種皮包まれた種子がのぞきます。(05年12月20日記事)黄色と赤橙色の取り合わせが美しく、長持ちするので、盆栽、生け花、クリスマスのリースなどに人気があります。実がついた野生の枝が結構高値で売られることも珍しくありません。