熊野古道紀州路の広川町から御坊道成寺までの路端で、あちこちで葉に斑が入ったマムシグサを見かけました。マムシグサは地方によって変種が多く、いろいろ名前がついた品種があると聞いていましたので、和歌山とマムシグサをキーにネット検索したら、キシダマムシグサ:岸田蝮草(サトイモ科テンナンショウ属)というのが出てきました。
愛知県と近畿地方に分布し、低山地の樹林下や林縁に生え、葉は1〜2個で、5〜7個の小葉からなり、小葉は倒卵形〜長楕円形で、長さ6〜25?、先は鋭尖頭で、全縁または鋸歯があり、中脈に祖って白斑が入ることが多い。仏炎苞は汚紫褐色で、時に紫斑をつけ、長さ14〜25cm、舷部の先は細くなって糸状に伸び、筒部の2倍以上に長さになる。とありました。
寫眞でみると、葉が斑入りであることと、仏炎苞の先が細長く延びることがキシダマムシグサに一致します。
別名にムロウマムシグサがありますが、よく似た名前にムロウテンナンショウがあり、両者は違う品種なので間違わないようする必要があります。