能勢妙見山のケーブルを上がったところに、いろいろな山の桜が今満開です。
なかにも一帯に群生するエドヒガンは「黒川字奥瀧谷のエドヒガン群落」として川西市指定文化財(天然記念物にしてされている旨の教育委員会の看板がありました。
ヤマザクラやエドヒガンにまじって、白い花をつけている立派な桜があります。幹にはカスミザクラ:霞桜(バラ科サクラ属)の札がかかっていました。
ヤマザクラより標高の高いところに生えて、花期も1〜2週間おそいというカスミザクラですが、どういうわけかここではヤマザクラやエドヒガンと同時に咲いています。ケヤマザクラという別名もあるくらいで葉柄や花柄に毛のあるものが多いというのですが、毛もそれほどはっきりしていません。
自家不和合性で雑種ができやすいサクラなので、いろいろ混ざった交雑種かもしれません。
教育委員会お墨付きの札がついた、この“カスミザクラ”は、枝いっぱいに白い花をつけて堂々たる姿で立っています。下手な疑念を吹っ飛ばす力がありました。