10年10月23日宝塚市郊外の西谷の森公園で見かけたイワヨモギ:岩蓬(キク科ヨモギ属)をとり上げました。
我が国における本来の分布は北海道の海岸や岩場などとされていますが、法面の崩れ防止のために吹き付けた種子にまじってか、長野県の道路脇で発見され、その後西日本から九州まで広がっているといわれます。
そのイワヨモギが、あまり人も通らない滋賀県甲賀市の山奥に花をつけていました。
高さは80?ほどで、葉は長さ10?位、2回羽状に深裂するので、ほかのヨモギと区別が容易です。
前回とり上げた時は、北海道という限定された地域に生える植物が、人為的とはいえ、南下して暖かい地域に広がっているのは珍しい例といると書きましたが、どうやら各地の山奥まで広がってもはや珍しい植物ではなくなっているようです。