植物園の温室の床の下草に、誰も気づかないような小さく白い花が咲いていました。
案内の人にたずねるとミヤコジマソウとのこと。ミヤコジマとはあの宮古島ですかさらに聞くとそうだとの返事でした。
ミヤコジマソウ:宮古島草(キツネノマゴ科)は、台湾、インドネシア、ニューギニア、ポリネシアなどに分布し、海岸の崖下の砂地や石灰岩上に生育する多年草で、高さは20〜30cm 、茎は地を這って広がり、節から根を出します。宮古島の東平安名岬のみに生育するといい、ここが分布の北限であることから、植物地理学上貴重な存在として、環境省のRDBで絶滅危惧?A類となっています。
茎先や葉の脇に穂状花序を出し、淡い紫色を帯びた白い小さな花を2~5輪つけます。花の長さは15ミリくらいで、花冠は筒状で先が漏斗状に広がり唇形に裂けます。
別名はヒロハサギゴケ(広葉鷺苔)です。
記事を書いていると、丁度テレビでは宮古島を舞台にした連ドラ「純と愛」が流れていす。
騒々しくてあまり熱心には見ていないドラマですが、南方系には似合わないこの小さい花が咲く宮古島とはどんなところか興味が湧いてきました。