8月31日、7月初めに行った栂池自然園を再度訪れたのは、あの時の花が今どうなっているのかに興味があったことが一つの理由でした。
7月17日の記事のシラネアオイ:白根葵(キンポウゲ科シラネアオイ属)もそんな花でした。花の記事はこうなっています。「日光白根山に多く産して花がタチアオイに似ているところからこの名があるは、本州中部地方以北、北海道の低山帯から亜高山帯に林内の肥沃な木陰に生える多年草で、地下に横たわる根茎から茎をたて、モミジ葉のような2枚の葉を互生し、高さは約20cm、花後は40cmほどになります。6月~7月ごろ、通常1個まれに2個、淡菫色の美しい花をつけます。花弁と見えるのは4枚の萼片です。
このシラネアオイ属は全世界に日本のシラネアオイがただ1種あるのみで、このことは全世界に誇るべき高山植物として諸外国にもよく知られています。
この名花も年々数が減っているといわれるのは淋しい限りです。」
そのシラネアオイの果実は花の美しさからはちょっと思いがけない形でした。果実は方形の袋状で、内側で合着します。甘い汁でも出すのかカメムシのような虫が取りついていました。