名古屋の北東部尾張旭市にある愛知県森林公園植物園へ行ってきました。
森林浴百選にも選ばれている自然林のなかに作られた植物園内には広大な芝生や、沈床花壇などが設けられてゆったりとした散歩を楽しめます。
園内にあるいくつかの湿地は貧栄養、酸性が特徴で、東海丘陵要素植物と呼ばれるこの地方固有の植物が多く生育しています。なかでも有名なのは、東海地方にだけ分布するシラタマホシクサ(ホシクサ科)で、その大群落は見事なものです。(10月8日むかごの高槻記事)ウンヌケ(イネ科ウンヌケ属)も東海丘陵要素植物に含まれるひとつです。
原野の日当たりのよい草地に生える多年草で、茎は束生し、太く、高さは80cmくらい、葉の長さ30cm、下部はさやとなって茎を包み、黄褐色の軟網を密生します。面白いのは葉が根元の方で反転し、裏が表になることです。
秋、葉より高い茎の頂に1方に傾き小穂をつけ、濃い黄褐色ののぎがあります。
変わった和名は、尾張地方の方言で牛の毛は転訛したものだそうです。