戸隠森林植物園の木道から見下ろす位置にトチバニンジン:栃葉ニンジン(ウコギ科トチバニンジン属)が花をつけているのが見えました。
名のとおり葉の形がトチノキの葉に似ているので、地味な花の割にはよく目立っていました。
日本と特産で各地の樹陰地に生える多年草で、高さは60?内外、根茎は長く地中に這い節があるので竹の地下茎に似ているというので竹節人参の別名があります。
花は初夏から、球状の散形花序に淡黄緑色の多数の小花を開きます。
トチバニンジンが人参の代用として医薬に用いられたのは、江戸初期に帰化中国人が鹿児島でこの草を発見し利用法を教えたのが始まりと伝わります。
根茎を掘り取り天日乾燥するか湯通しして乾燥したものが生薬の竹節人参で健胃、解熱、去痰などの薬効があります。