雄花
雌花
何種類かのスプリングエフェメラルが咲く篠山市追手神社一帯で、少し離れたところにセリバオウレン:芹葉黄連(キンポウゲ科オウレン属)の群生地があります。
山の樹下に生える常緑の多年草で、葉はすべて根生、なかほどで多裂した2回3出羽状複葉で多数の小葉があります。春高さ7cmくらいの花茎を出し、茎上に柄のある径1cmほどの白い小花2-3個を開きます。雌雄異株、雄花は花弁状の萼片が5個、雄蘂が多数で葯は白色、雌花は紫色を帯び、花弁状の萼片が5個、へら状の花弁と雌蕊がともに10個ほどあります。
名前のもととなった中国の黄連とは別物だそうですが、同じように多肉の根茎は黄色く肥厚しており、やはり重要な薬用植物として、古くから胃腸薬などに用いられています。(セリバオウレンは年中葉を保つので、いわゆるスプリングエフェメラルには属さないとも言われています)