この数年来、こぼれ種で毎年に庭に生えてきているフウセントウワタ:風船唐綿(ガガイモ科トウワタ属)の丸い風船状の果実が割れて、中に白い冠毛をつけた種子が、今にも飛び出しそうな格好でずらりと待機していました。
もともとは南アメリカ原産の多年草で、日本では1年草として栽培されるトウワタ仲間で、トウワタの
唐は外国からの渡来種、綿は白い毛を持つ種子をワタに見立てた名前です。トウワタの果実(鞘)は先がとがった筆先のような形をしているのに対し、フウセントウワタは果実が風船状に丸く膨らむのでこの名があります。
行儀よく並んだ種子をそっと吹いてみると、一斉に風に乗って飛んでゆきました。