栂池高原の遊歩道から見下ろせる低い位置に赤い実がなっていました。
ハリブキ:針蕗(ウコギ科ハリブキ属)です。
本州紀伊山地以北、四国、北海道の亜高山帯~高山帯下部の針葉樹林下に生える落葉低木で、茎は太くてほとんど枝分かれせず、高さは0.5~1mにとどまり、茎枝のは細長く鋭い刺が密生します。茎の先端に大きな葉が2~4個つき、葉身は直径20~40cmのほぼ円形で、基部は深いハート形、掌状に7~9裂し裂片はさらに不規則に切れ込み先端には不揃いな鋸歯、鋸歯の先端は針状にとがります。
花は6~7月、枝先に円錐花序をつけ直径約4mmに緑白色の花をつけます。
果実は液果で、長さ6~7mmの倒卵状球形で、赤く熟します。
ウコギ科でタラノキの仲間のように見えます。別名もクマダラ、刺が少ないのをメハリブキというそうです。(8月31日撮影)