白馬五竜高山植物園を紫紅色に染めているのがカライトソウ:唐糸草(バラ科ワレモコウ属)です。
亜高山から高山にかけて湿り気のある草原に生える多年草で、草の高さは30~100cm、葉は奇数羽状複葉で4~6対の小葉があります。
夏、茎の先に長さ5~10cmの細長い円柱形の花穂が垂れ下がってつきます。花は先端部から咲き進み、花弁がなくて花の外に飛び出た紅紫色の雄蕊がよく目立ちます。
唐糸とは中国から渡来した美しい絹のことで、美しい花糸をこれになぞらえたものです
カライトソウは今回のツアーで栂池や八方尾根にも咲いていましたが、人工栽培とはいえこれだけまとまって咲いていると、高山植物とはいえ豪華なものでした。
高山植物にしては性質が強いのか、10年以上もわが庭でさいていたカライトソウが去年ぐらいから姿を消しました。やはり野に置けでしょうか。