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Channel: 新・むかごの日記
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ウツクシマツ:美し松(今も昔も旅の疲れを癒やす)

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休憩に入った名神高速道菩提寺PAに見事な形のウツクシマツ:美し松(マツ科マツ属)が植わっていました。
アカマツの変種で主幹が真っ直ぐには伸びず、株元から多くの幹に枝分かれして独特の美しい樹形となります。
園芸品種の多行松に似ていますが、ウツクシマツは自然性で、高さは10mを超え、滋賀県湖南市美松山だけに、それも群生することで知られ、大正13年に国の天然記念物に指定されている珍しいものです。
なぜこのような樹形になるのか、またなぜこの地方だけに生育するのか確かなことはわかっていませんが、この地一帯は岩土で表土が非常に薄いため根の発生が妨げられ、幹の成長に変化が生じたのではないかなどといわれています。
広重の「東海道五三次 水口」に描かれているというウツクシマツ、現代の東海道ともいえる名神高速の休憩所にあって旅行く人の疲れを癒してくれています。
(対照的な一本立ちの“ローマの松”は11年4月3日に取り上げています)

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