剣山のリフト乗り場の付近にハガクレツリフネ:葉隠釣舟(ツリフンソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました。
“武士道とは死ぬことと見つけたり”で知られる「葉隠」は、江戸時代中期肥前国佐賀鍋島藩藩士・山本常朝が武士としての心得について述べたことを記録した書物ですが、植物のハガクレは単に花が葉の陰に隠れるように咲くという意味です。
山地の水辺や林内に生える高さ30〜80cmの一年草で、葉は互生し、長さ4〜15cmの菱状楕円形で鋸歯がありツリフネソウに似ていますが、両面脈上に白色の縮れ毛が多いことが異なります。
花序は葉脇から垂れ下がり、花は淡い紅紫色で濃い斑点があります。距は内側に曲がりますがツリフネソウのように巻き込みません。